まえがき

なんとなく文章を書きたくなったので、ひとりでアドベントカレンダーをやるなど。1日1記事だと読みづらいので、5日ぶんくらいを1ページにします。

お気に入りのアルバムをクリスマスまで平均1日1枚ずつ簡単に紹介していきます。ここ数年で新たに聴いたアルバムを優先的に取り上げていきますが、必ずしもリリースが近年とは限りません。また、ネタ切れになってくると昔から好きだったアルバムが紹介されることもあります。

ジャケ画像は適当なストリーミングサービスから引っ張ってますが、サービスによってあったりなかったりするので一貫性はないです。

Tear it up - Albert Lee & Hogan’s Heroes (2002, Heroic Records)

スムースでノリの良い、ピアノが印象的な楽しいブルース。一般にイメージされる「ブルース」よりたぶんかなり聴きやすいんじゃないかな。ドライブしながら聞くと気分がいいです。

タイトル曲のブルージーな「Tear it up」から、静かなピアノのメロディが美しいインスト「Last Date」、バラード「If You See Me Getting Smaller」などアルバムの中でもいろいろな曲調が楽しめる1枚。惜しむらくは国内未発売盤っぽいこと?

エコー - 遊佐未森 (1998, 東芝EMI)

アコースティック楽器のトラッドな音楽と、しっとり聞かせるボーカルがよくマッチしている女声ボーカルもの。

アルバム全体としての印象は、森の中で楽しく散歩したり、木陰でリラックスしているような穏やかな雰囲気だけど、ちょっとシリアスで緊張感がある「The Road To Nowhere」が中盤のとても良いアクセントになっている。以前ラジオで聞いたこの曲がとても良くてアルバムを買いました。

「タペストリー」もメロディがとても心に残る名曲。アルバム通して1枚の作品として良くできているだけでなく、録音もとても優秀。

切ったら、空 - tonari no Hanako (2019, Rain Records)

最近の最注目アーティストのひとり。ライブも行ってきたけどすごく良かった。

可愛らしく甘い声のボーカルとは対照的(?)に詩がけっこう生々しかったり、視点が個人的というか私小説っぽくて、他人の生活の中のモノローグを覗き見てるような気分になります。好みは分かれるかもしれないけど…。個人的にこういう声めちゃくちゃツボです。

また曲も演奏も素晴らしくて隙がない。ベースとドラムがすごくよくて、リズミカルな曲も淡々とした曲も、聴いててとにかく気持ちがいい。この EP はどのトラックも最高なんだけど、やっぱり「春風」かな〜MV もとても素敵です。他の作品だと「むねのかたち」も名曲。

Goodbye - Bobo Stenson (2005, ECM Records)

いかにも ECM らしい、静かで美しいピアノジャズトリオ。ディスクユニオンで適当にジャケ買いして、家帰ってプレイヤーにかけたら1曲目「Send In The Clowns」の入りから「うわ〜やられた!」みたいになりました。これだいすきなやつです。

寝る前に暗い部屋でかけるとピアノの響きと静けさに没頭できる。雰囲気としては間違いなく重くて暗いんだけど、緊張感や苦しさのある暗闇ではなく、1日が終わったな…という心地の良い暗さがある。

ジャケットも ECM らしく素敵な1枚。ピアノトリオで一番すきな作品のひとつです。

South London Sounds - edbl (2021, P-VINE)

この手の音楽をあまり聴いたことがないのでジャンルがあまりわからないんだけど、ソウルとか R&B でいいのか?ラップもあるんだけど、インストのところはわりとスムース・ジャズ感もある。

全体的にお洒落だが気だるくダウナーな感じで耳に優しく、それでいてオッと思わせるフレーズがところどころに散りばめられててニクい。

ディスクユニオンで流れててひと耳ぼれ(?)して、Now Playing 購入できますって書いてあったので「これ買えますか?」って訪ねたら店内放送が止まって CD が出てきたので微妙に気まずい感じになってしまったのは内緒。