ラックスマンの話
今日は知人の引っ越しのお手伝いで少し遠出してきた。お昼に適当に入ったインドカレーやさんで食べたビリヤニセット(サラダ、小カレー)があまりにうまくてびっくりした。
実はもともと「引っ越しに際してオーディオ機材を整理するので、欲しいのがあったら持っていって」というのが本日の本題であった。せっかくなのでラックスマンの L-505sII (1999年発売)を譲っていただいた。もともとわたしはラックスマンの音がめちゃくちゃ気に入っていて古いのや安いのをいくつか持っているのだが、比較的新しいプリメインは今まで持っていなかったし、聞いたことがなかったのでこれは最高の機会ということでご厚意に甘えることにした。
持って帰って鳴らしてみたところ…なんかセレクタの動きが怪しい。電源入れたときにセレクターがグルっと回って端でガガガみたいな音を出して止まる。とうぜんセレクタを合わせても音は出ない。しばらく適当にいじっていたら、たまに音が出て、たまに音が出ないことがわかった。ただ、実際に出た音を聞いたらかなり感動してしまう素晴らしさであった。
こちらはいま使っているトライオードの Ruby で、同じく暖色系というか暖かみのある方向性は近いのだが、Ruby が「つるつるもちもち」という感じの真空管らしいふくよかな音を出す一方で、L-505sII は「さらさらしっとり」という感じで高い解像度のきめ細かい繊細な音がする。ピアノの残響とかが特にきれいで、耳が溶けるような心地のよい響きがある。このスピーカーユニット(FF105WK)ってこんな音出せたんだという驚きがあった。
現状はそもそも安定して音が出ないのでそのまま使用するのは難しいが、せっかく大切な機材を譲ってもらったうえに性能も素晴らしいとなると修理して使う以外の選択肢はないだろう。さいわいラックスマンはかなり古い機材でも修理ができることが多いようなので、とりあえず週明けにでも部品在庫がまだあって修理できるかどうかをサポートセンターに問い合わせてみようと思っている。
Nightfly - Donald Fagen (1982, Warner)
今日の一枚はドナルド・フェイゲンの「ナイトフライ」。新しいオーディオ機器を仕入れたなら聞くのはこのアルバムだよねということで、超優秀録音で有名な作品だ。さっそく(音は途切れ途切れながらも)L-505sII で聞いたところ、ほんとうに素晴らしい音が出たので唸ってしまった。 以前紹介したスティーリー・ダンの一人なのでアーティストかぶりではあるのだが、別名義のソロ・アルバムということで別枠に。スティーリー・ダン活動休止後の時期に作られた本作はスティーリー・ダン後期の「ガウチョ」のような張り詰めた緊張感も程よく緩和され、より都会的で洗練されたサウンドが主体ということで、かなりポップスとしても聞きやすい作品になっている。
I.G.Y.
イントロのシンセから抜群に音がいい。とても計算されたサウンドという感じで全部の音が聞き取れる気すらする。世界で一番かっこいい曲のひとつじゃないか?
テーマがけっこう面白くて、なんとこの曲についての言及が東京大学の総長の式辞で取り上げられていたらしいという記事を読んでびっくりした。いい趣味してるじゃないですか。
Nightfly
このアルバムのタイトル通り、夜の中を軽快に飛んでいくような雰囲気で、レスター・ザ・「ナイトフライ」というDJがラジオ番組をやっているという設定の曲。ところどころラジオのジングルのようなフレーズがあったりしておもしろい。こちらもピアノもシンセもめちゃくちゃ音がよくて最高。


